山に築かれた城
明知城は明智駅の南東に聳える比高80m程の山に築かれており、現在は遊歩道が整備されている。主郭は山頂にあり、南東下に二の丸、西下に三の丸、南に出丸など多数の曲輪群を有する。この城の最大の特徴はこれらの曲輪群の外側を巡るように横堀と畝状竪堀群が設けられていることで、横堀は通路を兼ねたもので、竪堀は一般的な畝状竪堀群の竪堀とは異なり畝が背丈を超える程の巨大な畝状竪堀群である。
城山の北西にある「龍護寺」の登山道入り口から遊歩道を歩いて行くと、説明が書いてある看板があり堀底道や土塁、曲輪へと続く。マイナスイオンあふれる森林の中を歩きながら、当時の面影に想いを馳せる。三の丸、石垣跡へと続き、山頂の主郭にたどり着く。そこには、「明知城縄張り図」の看板があり全体像がわかる様になっている。木々の間から望む景色は、標高の高さを感じさせ見晴らしがよい。二の丸、虎口へと続き、出丸と繋がる土橋に。そして、石に大きな穴が開いた柱石が見えてくる。陣屋の礎石として残されたものだ。畝状堅堀群は、獣道の様に細く登り下りが激しい。
明知城跡をひと回りすれば、じんわりと汗をかき、良い運動にもなる。