大正村夏の夜の風物詩
約150本の笹竹に取り付けられた赤提灯が、町の中に風情豊かに灯り、大正村は幻想的な雰囲気に包まれる。まるで提灯のトンネルのようなその光景は、幻想的な世界に入り込んだようだ。
祇園祭(天王祭とも呼ぶ)は、津島神社の祭りで、徳間の天という提灯の文字は天王祭から来ているそうだ。ご祭神は、建速素戔鳴尊(タケハヤスサノオノミコト)と大己牟遅命(オオナムチノミコト)。この神様は、スサノオノミコトの6世の孫になる。
明智の津島神社は、安永8年(1779年)に創建された。さて、ご祭神の建速素戔鳴尊通称スサノオノミコトであるが、元来荒ぶる性格であったが、その強い性格が逆に災いを祓ってくれる強く頼もしい神として疫病封じの神様として信仰されている。
夏のこの時期、食中毒や赤痢などの伝染病から人々を守る神様。全国の祇園祭が夏に行われるのには、このような理由がある。
ぎおん祭の目玉といえば、名物の「ねぎま」が人気で、例年各店で1000本を完売するそうだ。新町、ときわ、駅前、本町通りの各発展会が工夫を凝らしたイベントを行い、多くの露店も出て賑わいをみせる。「ねぎま」は、ねぎと豚肉の串焼きで、各店の秘伝のたれで味付けされ大人気である。
所どころに地元の子供達が作成した、手作りの行灯が置かれている。「あんどんコンクール」も開催され、色彩豊かなイラストが行灯に描かれていて、見ながら歩くのも楽しい。