春日大社の分社
「天児屋根命」は、藤原(中臣)氏の祖神として祟敬され、天の岩戸開きにおいて祝詞を奏上したといわれ、神事や政治、歌の神様として崇められている。
全国の春日神社の総本社である春日大社は、春日山原始林を背景に、奈良公園内にある大変有名な神社だ。平成10年には、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」が、ユネスコの世界遺産に登録された。
奈良時代に、平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建された。境内は古代から神域とされていた御蓋山一帯に広がり、原始林に守られているかのように鮮やかな朱塗りの社殿が美しい。
春日の神様が、鹿に乗って来たという伝説から、奈良の鹿は「神様の使い」として大切にされてきたのだ。