ヘボって何?
ヘボとは何か?地蜂で主に「クロスズメバチ、シダクロスズメバチ」の東濃地方での呼び名だ。俗名(地方名)にはいろいろな呼び名があり、ヘボ、スガレ、スガリ、地蜂、ハイバチ、ジスガリ、タカブなどがある。
中でも最もポピュラーなのがヘボだ。「ヘボ」という呼び方は、成虫(ハチ)にも幼虫にも使い、ハチノコという言い方もあるそうだが、この場合は一般的に幼虫を指す事が多い。
ヘボの特徴は、元々の温厚な性格に加え、限られた生息域と山林の中に棲んでいる事から威嚇性や攻撃性は強くなく、不用意に近づかなければほとんど刺されることはない、また、毒性もオオスズメバチや他のスズメバチに比べたら弱いといわれている。ただ、単に危害を加えようとすれば攻撃されてしまう可能性はあり得るため、不用意に捕まえる行為は避けるべきだ。
ヘボは、山里の貴重なタンパク源として、串原地域をはじめとした東海地方の山間地域で昔から食べられていた。今でも山里の珍味として親しまれている。