伝統技法「綱火」
毎年大祭である8月16日に爪切地蔵に地域の安全祈願をこめて久保原林昌寺爪切地蔵尊の前で開かれる花火大会だ。
伝統技法「綱火」を使った花火と、華やかな現代の打ち上げ花火とを織り交ぜながら行い地元の人々によるオリジナル花火やスターマインなどを含む約800発の花火で存分に楽しませてくれる。
中でも名物の爪切地蔵尊が夜空に浮かび上がる仕掛け花火は必見だ。
竹筒に火薬を詰めたロケット状の花火をワイヤーにはわせ、行燈や仕掛け花火などに点火する綱火と云われる技法を用いている。ロケット花火を発射し無事に綱を渡り点火してお地蔵様が浮かび上がると、大きな歓声と共に深い安堵感が場内を満たし華やかな打ち上げ花火とは違う空気感が漂うのだ。
この地区は、昔から花火師だけでなく地元の煙火団による手作業での打ち上げが今もなお受け継がれている。地域の人々の祈りや願いをこの花火に込めているからこその空気感なのだろうか…
爪切地蔵ふれあい会館に手筒花火や打ち上げ花火など展示されており観る事が出来る。