STORY 恵南地方にまつわる50の物語

岩村町 いわむら夏祭り大変装行列

元祖!コスプレ祭り?町並みがファンタジーの世界に

大変装行列で有名な岩村の夏まつり

今からおよそ70年前に、歴史情緒あふれる岩村町で、大変装行列が始まった。
大人も子供も日常とは違った何かになりきり、その楽しさを皆で分かち合う。
この祭りを現在まで受け継いでこられたのは、地元の有志たちの熱い思いや志があったからだろう。
また、来年の夏も来たいと思わせる魅力が、ここ岩村にはある。

レアな夏祭り

岩村の夏に欠かせない一大行事「いわむら夏祭り」は、8月の第1土曜日・日曜日の2日間に渡り開催される。特に土曜日の夜の「大変装行列」が、大変おもしろい。
第1回目が昭和23年に開催されており、50年以上の歴史と伝統を誇る、「元祖コスプレ祭り」だ。

戦後の食糧難の時代、娯楽にも飢えていた町内を活気づけようと、公民館主催で大変装行列が始められ大変な人気を博した。翌昭和24年から商工会主催となり、立派な伝統的イベントとして受け継がれている。
初期の頃は車も無く、全て徒歩で岩村駅から上町まで、本町通りの緩やかな坂道を上がって行列したといわれている。以後自動車の普及により、トラックの荷台に飾りつけをするスタイルが主流となり、現在も定着している。
町内ごとに流行を意識したものや、町の歴史を題材にしたものなど、工夫を凝らした変装行列を仕立てる。そして当日、国の重要伝統的建造物群保存地区である町並みを、ゆっくりと行脚して披露するのだ。
毎年この時とばかりに、勇んで女装する町内(自治会)もあり名物となっている。アニメのキャラクター、忍者や岩村町出身の偉人、世相を反映した変装など、多種多様なコスプレに興奮。集まった多くの観客から拍手や歓声が沸きおこり、町並みは不思議な雰囲気に包まれる。
情緒あふれる町並みで開催される夏まつり。そして、観客をファンタジーの世界へ誘う大変装行列は、ここ、岩村でしか見ることができない大変貴重なまつりである。

出し飾りと行灯

大変装行列の他にも、地元の若手有志による岩村城神輿、ふるさと協定を結ぶ知多市から知多市手踊り、行列の最後には、岩村城女太鼓が締めを飾った。平成元年に発足した岩村城女太鼓は、町内外のイベントに招かれ華やかで力強いばちさばきを披露している。構成メンバーは、小学校の先生や、保育士、商店のおかみさんなど地元の人達。さすが、女城主の里だけあって女性が元気でたくましい。

軒先のちょうちんの灯りに誘われて、通りをそぞろ歩く。すると、所々に「出し飾り」と呼ばれるオブジェが飾られている。このオブジェは、各町内会で野菜や自然物を使って手づくりされたものだ。近くでじっくり見てみると、大豆や小豆、ナスなどで作られておりびっくり!その丁寧な造作に感心する。
この出し飾りは、大変装行列より歴史が古く明治時代から続けられているそうだ。豊年万作を祈願して、干支や郷土の偉人などが本通り沿いの各所に展示されている。
更に、柳町の通りに並べられた「行灯」も祭りに華を添える。なつかしい故郷の風景や、子供の頃好きだったキャラクター、昭和感あふれる絵柄に心がほっこり癒される。この行灯は、行列のない地域にも飾られ、この町のやさしさがにじみ出ているようだ。

INFORMATION

名称
いわむら夏祭り
場所
岐阜県恵那市 岩村町 岩村町本通り
お問合せ先
0573-43-2636(いわむら夏祭り実行委員会)

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