STORY 恵南地方にまつわる50の物語

岩村町 城下のひなまつり

ようこそ ゆかしき里の雛めぐりへ

城下町を散策しながら約3500体のおひなさまを観賞

凍てつく冬を過ぎ、春の訪れを告げる頃、
歴史情緒あふれる城下町は雛めぐりの里となる。
ゆったりとひな人形を眺めながら、幼い頃の記憶をたどり、懐かしさで胸がいっぱいになる。
この町は、いつの時代も変わらない温もりで、私たちを迎えてくれる。

おひなさまの展示数は東海最大級を誇る

国の重要伝統的建造物群保存地区である岩村城下町。連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地でもある風情あふれる城下町と、その周辺で、「いわむら城下町のひなまつり」が開催されている。
2019年で、17回目を迎える地域最大級の「ひなまつり」だ。
女城主の逸話が残る岩村町では、女の子の健康と成長を願うと共に、全ての女性に日頃の感謝を伝えるお祭りとして始まった。

3月1日から4月3日までの1ヶ月間にわたり行われ、約110ヶ所(約3,500体)にも及ぶ展示は、見応えがあり圧倒される。古い町並みに軒を連ねる旧家や商店の軒先に、多種多彩なおひなさまが色とりどりに並んでいる。
岩村藩に伝わる由緒正しいおひなさまをはじめ、町内の土蔵に保管されていた、江戸時代後期から昭和時代前期までの土雛、美濃和紙で作られたおひなさま、町民手づくりの粘土のおひなさまなど、色んな表情のおひなさまが迎えてくれる。
旧家勝川家には、江戸時代からある貴重な雛人形『享保雛』が飾られている。250年前に岩村城主から藩の財政を支えたお礼に贈られたそうだ。面長で切れ長の目、その衣装は豪華絢爛だ。よく見ると、男雛の足が出ていることに気づく。これは、昔のおひなさまの特徴だそうだ。
十二単の見事な装飾、一体一体の表情を眺めていると、時がたつのを忘れてしまう。手づくりの「つるし雛」は、可愛い!と若い女性に人気だ。
更に、名物の「金魚とおひなさま」のコラボレーション作品『ひな金魚』は、面白いアイデアで必見だ。

趣向を凝らした様々なイベント

開催期間中には、盛りだくさんの楽しいイベントが用意されている。
「いわむら城下町のひなまつり」の開幕を告げるオープニングイベントでは、特設ステージで、岩村城女太鼓の演奏、雅楽の演奏や恵那市のゆるキャラとのふれあいなど、子供から大人まで、なんだかワクワクしてくる。
本町五丁目駐車場では、寒さを和らげるあったか鍋が魅力の『女城主のなべまつり』が開催され、岩村駅前では、ストリートライブで盛り上がる。
町並みを歩いていると、美しい着物姿の女性達に出会い不思議に思う。こちらもイベントの一環で、『着物で逢いましょう』と題し、着物をレンタルして城下町を散策できる。着付け体験もできるため、着物に馴染みが無い人でも、安心して楽しめる。おひなさまの城下町に、和服姿の女性がそぞろ歩き、古き良き時代にタイムスリップしたようだ。

 期間中には、地域の風習であった「がんど打ち」をアレンジし、今に伝える「がんどうちラリー」や、まちなか市、ひなのクラフトフェアなど、来場者も参加できるイベントが城下町のあちらこちらで開催される。どこでどのイベントが行われているのか、来場者が迷わないように、イベントマップが用意されている。このマップには、イベント会場の場所や、協賛している食事処、土産処などがアイコンで記されており、とてもわかりやすい。
食事処では、この期間限定の『ひなまつり弁当』や、『ひなまつり和菓子セット』など、目にも楽しいグルメを味わうことができる。イベントマップを片手に、ゆったりと楽しみたいものだ。

幻想的な宵のひなまつり

ひなまつりイベント期間中の一晩だけ、岩村本通りの風景が、幻想的になる瞬間がある。
それが、この岩村城下町を舞台に開催される「宵のひなまつり」だ。黄昏時の城下町が、やわらかな『ひなとうろう』の灯りに包まれる。
その光景は、昼間の城下町とはひと味違う雰囲気で、思わずその美しさに魅了される。
旧家勝川家の蔵飾りのライトアップもあり、宵の城下町散策もおすすめだ。

ひなまつりが開催される、3月の木村邸ほか観光5施設の入場者数は、平成23年が6,168人だったが、平成30年は25,584人と、来場者は増加している。地元の人達が、一丸となってひなまつりを盛り上げている熱意が、来場者にも伝わり、更に熱気に包まれる。
そんな心あたたまる「いわむら城下町のひなまつり」を、是非とも肌で感じて頂きたい。

INFORMATION

名称
城下のひなまつり
場所
岐阜県恵那市 岩村町
お問合せ先
0573-43-3231(恵那市観光協会 岩村支部)

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