日本百名城・日本三大山城
岩村城跡の標高は717m。全国で最も高い場所に築城されていることから、大和高取城(奈良県)備中松山城(岡山県)と並び「日本三大山城」の一つにも数えられている。
建物は現存していないが、本丸周辺の石垣は時代により異なる技法で積まれた石垣を一度に見られ、六段壁の見事な石垣などがその重厚な歴史を今に伝えている。
その歴史は古く、築かれたのは1185年。この城が名城と言われる由縁は、単にその規模と大きさだけではなく、その永い歴史に由来する。源頼朝の重臣「加藤景廉(かとうかげかど)」がこの地の地頭に補せられて創築された。その後、鎌倉・室町の300年間、戦国の100年間、更に江戸期の300年間にわたり城と城主が連綿と続き、明治に至り廃城令で廃城されるまでの約700年に及ぶ歴史は、日本の城史にも例を見ないと言われている。
そのような、知る人ぞ知る山城だった岩村城は、トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018」で名だたる日本全国の名城とならび堂々のトップ10入りを果たした。