笛づくり名人
その中山太鼓と共に、祭囃子の中で無くてはならない楽器が笛だ。その笛を50年余り作り続けている「笛づくり名人」が、串原で生まれ育った大島正昭さんである。
大島さんは、父親から笛づくりを受け継ぎ、仕事の合間をみつけては笛づくりに勤しんできたそうだ。自宅にある工房には、笛づくりの材料である竹や道具類がきちんと置かれ、物を大切にする昔ながらの職人さんでありながら、物腰の柔らかいお方だ。
笛は、年間に40~50本作るそうだが、その手間とかかる時間には驚いた。
材料の篠竹(シノダケ)を採ってから笛の完成まで、なんと!6年もかかると聞き、改めて名人の凄さを実感した。