岩村秋まつりの概要
約400年前から受け継がれる伝統祭事で、八幡神社と武並神社両社のまつりだ。八幡神社の祭神は、岩村城創築者で源頼朝の重臣であった加藤景廉(かとうかげかど・武士の神)であり、武並神社は、景廉の子、景朝(かげとも・町民の氏神)。
神輿渡御行列は、景廉の子である景朝のご神体を神輿に乗せ、時代衣装を身にまとった総人員約300人が、長さ300mに及ぶ行列を整え、武並神社を出発。岩村本通り(国の重要伝統的建造物群保存地区)約1.7kmを練り歩き、父・景廉が祀られている八幡神社に運ぶ伝統の祭事だ。
神輿は景廉のもと、親子対面を果たして一夜を過ごし、翌日、行列によって武並神社に帰る。
衣装・道具共に江戸時代から伝承されており、目を惹くのが、美しい色合いの衣装。平安調の衣装、着衣、鳥帽子が着用され、また、御神馬に使用する飾馬具は、天保の頃のものが使用されている。