その他遺産
山岡町は周囲を600m級の山に囲まれた盆地である。もともと主要産業は農林業であったが、農閑期となる冬季には、農家の人たちが盆地の寒冷な気候を利用して細寒天(天然寒天)を作っている。
細寒天製造が始まったのは大正14年(1925)に岩村町に三岩寒天製造所が出来たことによるもので、以来100年弱に渡って地場の産業として育まれ、国内産の9割の細寒天が山岡産となるに至った。
現在、外国産のものに押されて生産量は減少傾向にあるが、厳寒期の水田で寒気に晒されて干される細寒天の「白」を見ることが出来る。