無形遺産
ヘボとは東濃地方における地蜂の俗称のひとつで、主にクロスズメバチ、シダクロスズメバチのことを言い、幼虫も成虫も含まれる。串原の様な山里では、古来、貴重なタンパク源として食べられてきていた。これらのハチは刺害が多発するオオスズメバチなどと比べると攻撃性が低めであったことから、利用しやすかったものと思われる。
ヘボまつりはそういった食文化の中で生まれた珍祭で、ヘボ愛好家たちが森林で採集、丹念に育てた「蜂の巣」を持ち寄り、巣の重量を競い合う”ヘボの巣コンテスト”や、巣の即売会などが行われる。また、会場で売られる名物“ヘボ五平”は毎年長蛇の列ができる人気ぶりである。